ちょっとした話

「住まい」の大切さ

今年もまた、3月11日がやって来ました

 s-10year (6)

15,000人以上の方が犠牲となり、未だに2,500人以上の方が
行方不明となっている東日本大震災から、今年で10年

大きな津波から逃れ一命を取り留めた人達にとっても、さぞかし
長くて辛い10年だったんだろうと思います

東北地方の新聞に、震災前、震災後、現在の気仙沼市の
写真が掲載されていました

s-10year (3)2009年
s-10year (2)2011年
s-10year (1)2020年

三枚の写真を見比べながら、その中での人々の暮らしに思いを馳せると
胸が苦しくなるのを覚えます

豊かで楽しかった暮らしが、一瞬の津波と10日間以上燃え続けた火災で
跡形も無く失われて、10年後になっても未だ以前の賑わいや活気は戻って
来てはいないように思われます

更に写真をよく見ると、2020年の写真の右側に鉄筋コンクリート造の
集合住宅が何棟か造られているのが分かります

    10year (1)

震災発生後、住居を失った11万人以上の皆さんは、自治体等が建造した
プレハブの仮設住宅に住んでいました

その後、自身で住宅を建てたり他の地域に移住したりして、仮設住宅の
居住者は少しずつ減少していきました

そして、最終的な受け皿となっているのが災害公営住宅と呼ばれる住宅で
2020年の気仙沼の写真に写っているのもその一つです

s-10year (9)
s-10year (7)
s-10year (8)

災害公営住宅は被災地を中心に計8県で約3万戸が整備されたそうですが
どれも近代的でしっかりした作りの様なので、仮設住宅とは比べ物にならない
安心と快適な生活が得られると思います

こうした生活を得られるまでに、10年もの時間を要したことは、住まいに係わる
仕事を生業とする者として、残念で申し訳ない気持ちになります

また同時に、人間にとっての住まいというものの重要性をひしひしと感じ
それに関わる事への大きな責任を再認識しています

ご高齢の方も多いようですので、新たな環境に慣れるのも大変かとは思いますが
一日も早く「住めば都」となる事を祈ります

「応援します、幸せハートフルライフ!!!」

  

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