新型コロナの報道に隠れがちですが、今日であの阪神淡路大震災から
26年になるんですね
もう26年にもなるんだ、というのが直接被災していない者の実感ですが
それでも、あの日の朝の衝撃的なニュースを見た時のことは、今でも
はっきりと覚えています
6000人を超える犠牲者と全半壊家屋約25万棟、10兆円を超える甚大な被害
そして、数字には表せない多くの人々の悲しみ、苦しみには計り知れない
ものがありました
26年経ち、神戸は震災前以上に近代的で美しい都市に生まれ変わりました
そして、大きな犠牲は取り返しがつきませんが、阪神淡路大震災の経験は
私たちの安全・安心な生活のために、様々な面で活かされています
大きな事では、建築や土木構造物の設計が見直されて、より厳しい基準が
適用されるようになった等ありますが、それ以外に身近でも活かされています
今では、様々な災害が発生するたびに「災害ボランティア」が活躍しますが
このボランティアが一般的になったのは、この震災がきっかけでした
被災者はカッセットコンロを利用しましたが、メーカーによってガスボンベの
サイズや構成部品が異なるため不便が生じたことを教訓として、ボンベの
形状が1種類に規格化され、どのメーカーのコンロでも共通のボンベを
使うことができるようになりました
水道のシングルレバー水栓は、大震災の前まではレバーを下げると水が出る
「上げ止め式」が主流でしたが、大震災でレバーに物が落下して水道水が
出っぱなしになるという事が多発したため、震災後はレバーを上げると水が出る
「下げ止め式」が主流となりました
神戸に住む人でも、震災を知らない人が半分以上となったと聞きましたが
人間社会では、自分の知らない事でも先輩たちが経験しカイゼンした事を
享受することが出来ます
大震災から26年経った現在、私たちは新型コロナに一年間も煩わされ続けて
いる訳ですが、これをしっかりと克服し、その経験を未来に活かせるように
していくのが、私たちに託された使命ではないか?
そんな思いに駆られた「1月17日」でした
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