名古屋・岐阜で桜の開花宣言が出ましたねー
この辺りでも今週中には、ほころび始めた桜が観られそうですねo(^▽^)o
桜といえば、という訳ではありませんが(笑)、福井県の越前大野城です
桜まつりが行われる、北陸地方有数の桜の名所として知られています
先日、この越前大野市でハートフルマンションの起工式が行われました
建設地は、この大野城の本当にすぐ近くです
大野城は、市街地の小高い山の上に建っていますので、その麓になりますが
江戸時代には、藩の偉い方のお屋敷だった由緒ある土地だと聞いています
そして、最近では第62代衆議院議長を務められた福田一先生(故人)の
ご自宅が建っていた土地なんです
何故、そんな土地にハートフルマンションを建設することになったのか?
簡単にお話しして、タイトルの説明にもしたいと思います
福田一先生は、長年にわたって代議士を務められ、衆議院議長など
国政の要職を歴任されました
そして、1990年に政界を引退されるときに、大野市の高津さん(元大野市議長)に
2億円のお金を託されて、「お世話になった福井県民のために役立てて欲しい」と
一任されたそうです
この話をうかがって、「すごい話だなぁー」と感心しました
その後、関係者の皆さんが話し合われて、財団法人福田一育英会が設立されました
福田一育英会は、福井県出身の学生への奨学金貸与等の活動をされて現在に至っています
しかし近年、預金金利が低い状況が続いて運営が窮屈になり、公益法人の見直し等もあって
「何か収益事業を」ということで、私どもにご相談をいただきました
一連のお話をお聞きするにつけ、是非とも育英会のお役に立ちたいとお願いして
先日の起工式に至ったという経緯です
完成すれば、大野市の皆さんに入居頂き、快適に暮らしていただく中で
お支払いいただいた家賃から得た利益が、奨学金として福井県の若者たちに
貸与されるということになります
この一件からも分かるように、福田一という方は素晴らしい政治家だったと思います
それは、引退される時に2億円ものお金を出されたことは勿論ですが
福田氏の没後17年経った現在でも、先生の遺志を継いだ皆さんが、ほとんど
ボランティアで育英会を運営してみえることからも感じ取れます
余談ですが、福田一代議士が法務大臣だった1977年にダッカ事件が発生しました
日航機をハイジャックした犯人たちが、16億円の身代金と日本国内で服役・勾留中の
過激派メンバーの釈放を要求した事件です
福田氏は当初、断じて要求に応じることは出来ないという主張をしましたが
最終的には、「人命は、地球よりも重し」という超法規的措置が政府決定され
犯人グループの要求に屈する形で収束しました
その際、周りからは留められながらも、担当大臣として責任を取るということで
事件解決後、すぐに法務大臣を辞任されました
自ら起こしたの問題で、周りから辞めろと言われながらも躊躇する人が多い中
いかにも潔く、気骨のある政治家だったんですね
こういう方の遺志を受け、多くの皆さんの幸せにも寄与できる仕事を
任せていただいたことに、感謝と緊張をおぼえたハートフルマンション「福田館」の起工式でした
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